ドラクエ

修士論文の発表・質疑応答を終え、教授の話し合いの後に別室から戻ってきた教授に「Congratulations! You are master now」と言われたとき、真っ先に私の頭の中に流れたのがドラクエのレベルアップの効果音(↓)だった。

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アメリカでの大学院生活は私の人生の中でも1、2位くらい頑張った期間なのに、その集大成の感動の場面でこれ?と自分のバカさに呆れた。

けど、「おめでとう!これで君もマスターだ」なんて、こんなロールプレイングゲームちっくな台詞に現実の生活で遭遇するなど想定外だし、昭和50年代の日本生まれの日本人がこんな台詞言われたら誰だって脳内でこの効果音が流れるだろう。

 

カセットをファミコンに入れるときの緊張感。

データが消えてしまったときの効果音を聞いたときの絶望感。

ホイミの回復や宿屋の効果音の安堵感。

今思い出しても、結構、臨場感がある。下手すると、今現在進行形で体験していることへの感情よりも強く感じるかもしれない。(これはこれで問題か?)

 

私のドラクエ・デビューはドラクエIIIだった。それは弟が父親と発売前夜からお店で順番待ちして買ったもので、私のゲームですらなかったけれど、ファミコンのゲームの中でもプレイ時間はかなり長く(その理由の一つにデータがすぐ消えてしまったからということもあるかもしれない)、思い入れも強い。

最後にファミコンをしたのがいつか思い出せないくらい前なのだけど、すぎやまこういち氏の訃報を聞いて、ゲームプレイ中の臨場感のある感情が湧いてきて自分でも驚いている。

 

「そして伝説へ…」なんて、すぎやまこういち氏への言葉じゃないだろうか。

遅ればせながら、ご冥福をお祈りいたします🙏

 

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いいゲームでした。

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