日本語力をつけるトレーニング (失敗でした)

先日、母親と電話で話していたときのこと。日本語が何か変だと指摘され、言い返したものの、確かに大人の日本語(職場・人前に出て恥ずかしくないレベルの日本語。いわわゆるビジネス日本語)は喋れていない可能性は十分にあるなとは思い、密かに二つの挑戦を始めた。

 

一つは四字熟語を覚える(書けるようになる)こと。

今なら、どう考えても方向性が間違っていると思うけれど、始めたときは本気です。

あいうおえ順に覚えているので、毎晩書き取りを続け、ようやく「阿鼻叫喚」「阿諛迎合」「唯々諾々」「韋編三絶」「羽化登仙」「会者定離」「厭離穢土」などを自然な漢字で書けるようになりました。

「お」まで来て、ようやく四十数年書いたことのないこれらの四字熟語を残りの人生で書くような機会があるのか、という至極まっとうな疑問にぶち当たる。「唯々諾々」くらいなら使えそうな気がするけど、これですら使う場面・使う相手が全く想像できません。

っていうか、そもそも書くという行動自体あまりしないのでは… タイプであれば、だいたいの漢字のイメージを分かっていれば、書ける必要全くないし。

 

次の挑戦は、ブログのタイトルを四字熟語にする。

使う場面がないのであれば、使わなければいけない状態を作ってしまえ、と自分にブログのタイトルをできれば四字熟語、無理なら4文字以下にするという、これまた意味不明の縛りをかけてみた。

結果… 一度も四字熟語のタイトルをつけられたことはない。それどころか数日前のタイトルでなんかは「おののぞみ」って知り合いの名前だっけ?と自分でもわからなかったという有様。「小さな野望」のつもりだったけど、どう見たって女性の名前だよ。

2つ目の挑戦は、せめて1つ目の挑戦がある程度達するまで待つべきでした。

ということで、ブログのタイトルの四字熟語縛りは止めて好きにすることにした。

 

一つ目の挑戦は日本語力向上に役に立つかどうかは分からないけれど、続けてみようと思う。少なくとも頭の運動にはなるし、書く練習をしているときは、結構、それに集中するのでいい気分転換にはなっているので、写経と同じような効果があるんじゃないかと思う。

それに、普通の会話で自然と四字熟語使えたら何か格好いいじゃない?!

ってことで、引き続き頑張る。

 

『そんな唯々諾々と上司に従わないといけないなんて、、阿鼻叫喚な職場じゃん』

うーん。これで、母親に日本語が上達したと思ってもらえるようになるとは到底思えない。

 

目標がちょっとづつ変貌し、テーマは四字熟語を自由自在に操れるようになる!に変わりつつある…これこそ小さな野望である。